29.モノのノウハウその1:予約システムの導入


 モノといっても必要なのは設備や備品に限りません。以下のようなシステムの導入も必要になりますので考慮しましょう。

 

会計システム

 法人にしろ、個人事業にしろ今どき出納帳で手で管理するというのはあまり聞きません。特に最近は法人税申告までできるような便利な会計ソフトが出ていますので、迷わず導入しましょう。クラウド会計EXやfreeeなどのクラウド会計システムが便利です。年間2万円前後から利用可能です。

 

在庫管理システム

 旅館業の許可を取得すると、楽天トラベルやエクスペディアといったポータルサイト(専門用語でOnlineTravel Agent(OTA)といいます)に部屋を出せるようになります。しかし、あちこちに部屋をだすと在庫の管理が煩雑になり、オーバーブッキングなどでお客様に迷惑をかけることになります。そこで、サイトコントローラーと呼ばれる在庫一括管理システムを導入します。「ねっぱん」や「ヤドバンス」、「手間いらず」などが有名です。条件付きで導入無料のサイトコントローラーもあります。またそれぞれ対応しているOTAが異なりますので、注意しましょう。


サイトコントローラーが必要な理由

オーバーブッキング対策&機会最大化のため

 貴方の施設の20ベッドを楽天トラベルとアゴダに部屋出している場合、楽天から15予約、アゴダから7予約ほぼ同時に入ってきて、手動での在庫調整が間に合わない場合、2ベッドがオーバーブッキングになります。かといって最初から楽天に10、アゴダに10と出していたら、アゴダの3ベッドが売れずに残ってしまいます。自動でリアルタイムで在庫(※)を変動させてくれるサイトコントローラーが必須なのはこのためです。

 

イールドマネジメントのため

 需要に合わせて宿泊料を変動させることをイールドマネジメントと呼びます。6つのOTAに部屋出ししている場合、各OTAのホスト管理画面に入って6回同じこと(価格調整)するのはめんどくさいですよね。一括して価格の変動や部屋出しの停止などができるのがサイトコントローラーの便利なところです。

 

(※)ちなみにOTAからではなく、「自社のウェブサイト」から入ってきた予約をサイトコントローラーにとりこんで在庫に反映させる方法(自社予約は以下の2通りです。

①PMSというシステムを自社ウェブサイトに導入してPMS経由で予約をとる

②OTAが提供する自社予約システム(例、楽天トラベルならR-withというシステム)を自社ウェブサイトに導入して(ウィジェットで張り付けて)予約をとる


参考情報:OTA比較(2017年9月時情報)

 各OTAには利用する客層(楽天トラベルやじゃらんは邦人、アゴダはアジア、エクスペディアは北米など)だけでなく、ホスト側の条件にも特徴があります。ただ海外顧客の流入量はBooking.comのほぼ一人勝ちです。

※ホステルワールドは日本時間に対応しておらず時差の関係で昨日の部屋を販売したりしますので注意が必要です。加えて、2018年3月よりBooking.comも事前決済に対応しました!


<お役立ちリンク>

旅行者用HPの下のほうにある「宿泊施設を掲載する」から契約を締結します。圧倒的な訪日旅行者の流入があります。

国内系に強いじゃらん。右上のヘルプページから「宿・ホテル関係者の皆様へ」に入り契約をする。



民泊仲介サイトとの併用

  • Airbnbに代表される民泊仲介サイトですが、宿泊業者ももちろん利用できます。
  • こういった民泊サイトで入ってくる予約はサイトコントローラーで一元管理できないことが多いですが、いきなり「予約」ではなく「リクエスト」といった機能があるので、リクエストをもらって部屋に空きがあったら、予約OK(手動で在庫調整をする)という二段構えにすることで併用可能です。
  • 併用する利点は部屋の一括貸しです。OTAでは「ベッド単位」で販売しつつ、民泊仲介サイトからの顧客はグループが多いので「部屋単位」で販売する、といった異なる売り方を同時にしたい場合に使えます。