33.カネのノウハウその2:運営費用と現金管理


 収益を出すためには収入を増やすか、費用を圧縮するかのどちらかが必要になります。毎月発生するランニングコストの低減を図りましょう。

 

【LEDへの交換】

 部屋の消費電力もバカになりません。ドミトリーに一人でも入れば、部屋の電気を使うことになります。LEDの価格も下がってきているので導入を検討しましょう。

 

【光熱費の契約の見直し】

 光熱費は電気ガス水道で100㎡あたり合計4万円~からを目安にしましょう。現在、電力自由化によって業者の選択肢が増えました。電気ガスなどの一本化で安くなる場合もあります。また比較的広い物件でエアコンをかなり使うなら低圧電力(動力)の契約を検討したり、逆に一定の季節しか使わないのなら基本契約料のかからない従量制のプランにしたりと工夫してコストを圧縮しましょう。

 

【広告サイトの見直し】

 カフェやレストランなどを併設した場合OTAだけでなくグルメポータルサイト(ホットペッパー、ぐるなびなど)に出稿できます。有料での掲載を促されますが、サイトからの顧客の流入を考えて途中で無料プランに切り替えるなど費用対効果を考慮しましょう。

 

【無料ポータルサイトの活用】

 トリップアドバイザー(宿泊・飲食)や食べログ(飲食)は掲載無料です。前者はインバウンドメディアでもありますので、英語で掲載しておくのも良いでしょう。


現金管理

【両替カード】

 レジスターの中の現金は定期的(毎日または毎週など)に締めて一定に保ちます。これは売上やレジミスの確認だけでなく、つり銭切れを防ぐ効果もあります。硬貨は一定枚数までは銀行のキャッシュカードでできますが、イベント日などに多めに用意したい時などに備えて、別途銀行で枚数制限のない「両替カード」を作っておくことをおすすめします。

 

【ATMの位置の把握】

 売上の入金にATMを使う場合もそうですが、顧客(外国人含む)がカードで日本円を出金できるよう、近隣のコンビニ(コンビニATMはキャッシング対応していたり、また対応しているゆうちょ銀行と提携していたりします)の立地は抑えておきましょう。またメガバンクのATMも対応しています。

 

【カギのかかる什器】

 夜間や不在時に顧客がレジ周りに立ち入れない構造なら金庫は不要です。ただ予備の現金や顧客情報(受付で顧客に書いてもらったもの)、従業員の明細などを管理するため、鍵のかかる什器はあったほうが良いでしょう。これは従業員の貴重品を守るという観点から、カギのかかる従業員ロッカーを導入し、一部を経営者用に充てるのも良いでしょう。


<お役立ちリンク集>

トイレットペーパーやコピー用紙、防臭剤などの消耗品は業者用のアスクルで束で購入するとかなり安くなります。