9.収支計画を作成しよう


  • 個別の運営知識に入る前に絶対にあらかじめやっておくべきなのが収支計画の作成です。作成はエクセルが使用できることが前提となります。
  • 収支計画は許認可がおりてから作成するのではなく、許認可取得の要件を満たしたと仮定して、物件探しの前から作成し、実際に見つかった物件に従って修正を加えていくものです。
  • 資金の調達が不要で他人に見せる必要がない場合でも、収支計画の作成を強くお勧めします。なぜならば収支計画で使用した変数(稼働率、部屋単価、従業員給与など)はそのまま運営時に用いる経営指標(※)になり、これは運営時にも常に把握しておかねばならないものだからです。

 (※)これを管理会計と呼びます。法律で定められた財務諸表は財務会計と呼ばれ、税理士などに任せることができますが、営業の状態を把握する管理会計は経営者自身が定めるもので業種によって大きく異なります(例、コールセンターなら受電数や呼損率など)。経営者が従業員と共有する数値でもあります。一般的に経営指標になる売上高を構成する変数は以下の通りです。

  1. 年間平均宿泊人数
  2. 年間平均単価/人
  3. 客室稼働率

さらに飲食もやるなら以下も指標になります

  1. 入店数
  2. オーダー率
  3. 平均単価
  4. 回転率

収支計画のイメージ(実際はエクセルで作成します)

 収支計画は上図のように、まずはエクセルで「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」を洗い出します。そしてそれを別シートで作成した計画表に反映させていきます。この際、融資担当者など見る人の負担を考えて変動費と固定費は分けて記載すると親切です。また融資受ける場合の利息は費用ですが、元金は費用ではありません。ただ、月次でどのくらいのキャッシュが残るか見たい場合は、含めて計算するのが良いでしょう。


収支計画の主な費用(ランニングコスト)項目

代表的な項目を羅列すると固定費は以下のようなものが挙げられます。

  • 家賃・毎月返済金
  • 光熱費
  • 人件費

変動費(利用者数によって変化する)は以下の通りです。

  • リネンサプライ
  • 支払手数料(後述するOTAなどへの)
  • 仕入費用(カフェやみやげものの)
  • 広告宣伝費